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学部・学科構成

学部長からのメッセージ

人間福祉学部長 村井 祐一 教授

村井 祐一

時代と地域のニーズに応えたスペシャリストの養成をめざして

社会保障・人口問題研究所は、2035年には一人暮らしの高齢者が約762万人になると推計しています。これは、2010年の約498万人から1.5倍に増えたことになり、特に都市部では、東京都で1.6倍の増、神奈川県で1.8倍の増など高い割合で増えていくようです。また、すべての都道府県において2025年には全世帯の家族構成別の割合で、一人暮らしが最多となるようです。このことから、私たちは何を考えなければならないでしょうか。一人暮らしの高齢者の介護をどうするか、一人暮らしの人の心理状態を見据えた支援はいかにすべきか、孤立させないための地域の仕組みづくりをどうしたらよいかなど、課題はたくさんあります。
このように常に問題意識をもって課題を発見し、その解決方法を考えて実践していく、これが福祉専門職に求められているといえます。 また、一人の人を介護する、相談にのる、支援するということも福祉ですが、一人の人から見えてきた他の人にも共通する問題を抽出して、その問題解決のために制度を変える、社会資源を創造するといった社会を変革することも福祉といえます。
人は誰でも、人のために役に立ちたい、困った人を助けたいという気持ちを持っています。そんな人間として誰でも持つ自然な気持ちからスタートして、福祉分野で活躍できるスペシャリストとなるためのカリキュラムを人間福祉学部は用意しています。 高い専門知識と技術をもち、崇高な倫理観を備えた福祉専門職を地域社会に責任をもって輩出することが人間福祉学部の使命であると考えています。

子ども未来学部長 内藤 知美 教授

内藤 知美 教授

子ども未来学部子ども未来学科は、2006年4月に設置された人間福祉学部子ども家庭福祉学科を発展的に改組し、2010年4月に開設されました。学部学科の開設以来、社会のニーズに応えるべく、神奈川・東京を中心に、多くの保育者を輩出し、保育の現場でその力を発揮しています。これまで子ども未来学部子ども未来学科では、子どもを理解し、子どもの成長・発達を支える保育者の育成を目指して教育活動を行ってまいりましたが、この間にも、子どもを取り巻く環境はより複雑化、多様化が進んでいます。この急激な変化を前に、「子どもたちが未来を幸せに生きていく力を育む」ためには、揺るがしてはならないものは何かを見極めることと、専門的な観点から未来の社会を生きる子どもたちにふさわしい環境を構想することが必要となります。
本学部・学科では、4年制大学として特色のあるカリキュラムを設置し、子どもの人権に対する敏感な感性と、様々な個性と多様な背景をもつ子どもや家庭が直面する課題に向き合い、解決に向けて働きかけることができる「実践力」を養成します。
体験による学習と特色あるコース(子ども未来コース、子どもアート表現コース、子どもスポーツ健康コース)の学びを通して、子どもたちの未来と自分自身の未来を切り拓く、「子ども」分野の専門職を目指しましょう。

人間科学部長 伊東 秀幸 教授

伊東 秀幸 教授

人間科学部心理学科は令和とともにスタートした、本学で最も新しい学部学科になります。これまで本学では、社会福祉分野や保育・幼児教育分野等の専門職を養成してきました。平成27年に公認心理師法が成立し、心理職としての国家資格が誕生したことから、専門職養成を行ってきた本学として、公認心理師を養成することは一つの使命であると考え、新しい学部学科を創設しました。
また、本学の目的は、共生社会の実現であり、共生社会実現に貢献する人材の養成です。 共生社会とは、高齢者や障がい者であろうと、また、外国人や性的マイノリティであろうと差別なく共に生きていく社会であるということです。しかし、現実社会においては、差別や偏見が存在し、さらには、ストレス社会と言われる中、メンタルヘルスの不調を訴える人も多くいます。差別や偏見をなくすための取り組みには、心理学の知見が役に立つでしょうし、メンタルヘルスの不調を訴える人への心理支援は、公認心理師の役割でもあります。心理学科では、共生社会実現に向けて、心理学や生涯教育の知識や技術を活用できる人材の養成が目的となります。
さて、みなさんにとって、心理学のイメージとはどのようなものでしょうか。心理学は幅の広い学問です。人間の心理に興味をもって探求していく。大学4年間、わくわくするような心理学の学びができたらと思います。
また、公認心理師を志望しない人も、卒業後の進路に心理学は、必ず役に立つと思います。