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在学生の声

在校生 MESSAGE

上田 敦史 さん 出身大学:東京農業大学
人間学研究科 子ども人間学専攻 修士課程2年

上田 敦史

 

異業種からの転身で刺激的な日々
保育の奥深さに向学心を掻き立てられます


祖父が創設した幼稚園を母が園長として引き継いでおり、いずれは家業に関わりたいと考えていましたが、まずは多角的な視野を身につけるため、全く別分野の農業大学の造園科学科を卒業し、最近までは地方局でアナウンサーをしていました。コロナ禍でエッセンシャルワーカーに注目が集まる中、保育業界も同様に社会の重要なインフラであると強く感じ、このタイミングで本格的に保育について学ぼうと進学を決めました。
現在はフリーアナウンサーとして活動しながら、独学で保育士の資格取得のために勉強しています。並行して大学院に通おうと思ったのは、保育にまつわる最新の情報や現場の生の声を知っておきたかったからです。少人数制で対話に重点をおいている点に惹かれ、数ある大学院の中からここを選びました。アナウンサーとして経験した「読み聞かせ」をテーマに研究したいと考えていますが、入学してみると想像以上のフィールドが広がっていて、他にも学びたいことがたくさん出てきました。特に「園庭」についての授業は、大学時代に学 んだこととリンクしていて、とても興味深いです。異業種から来た私を気にかけてくださる先生からは、「まずは言葉のシャワーを浴びて専門知識をたくさん蓄えなさい」と励ましていただきました。今はとにかく全てを吸収しようと毎日必死ですが、とても充実しています。共に学ぶ同期の存在も刺激になっています。現役の園長先生や、保育園の先生、看護師さんなど、様々な分野の方がいて、講義の時間以外にもそれぞれの現場の話を聞けるので、日々発見があります。
「子どもを一人の人間として見る」という考えを聞いてからは、子どもたちとの接し方も大きく変わりました。あらためて保育の世界の奥深さを実感し、母との会話も増えました。私から業界の最新の動向を報告したり、運営する幼稚園の伝統を母から教えられたりしながら、自分たちがこの先どういった保育をしていくのかを、建設的に話し合えるようになりました。今後に活かせるよう、引き続き学びを深めていきたいですね。

橋本 美織 さん 出身大学:田園調布学園大学
人間学研究科 心理学専攻 修士課程1年

青木 春香

資格取得と研究を両立し、人の気持ちに寄り添える心理師に

昔から人から相談を受けることが多く、どのようにアドバイスするのが一番いいのかを考えるうちに人の心に興味を持ち、心理学を学びたいと思うようになりました。大学の卒論のテーマは「大学生の産婦人科受診の阻害要因について」。大学生が産婦人科を受診しにくい要因が何なのかを心理学的な観点から考察し、自分で調査も行いました。
大学院に進むきっかけは、親から公認心理師の資格取得を勧められたことでした。私自身も将来のことを考え、国家資格である公認心理師の資格取得を目指したいと思いましたし、大学での学びをもっと深めたいという気持ちもあったので進学を決めました。
この大学院では、医療、教育、福祉など幅広い分野を学べるのが魅力です。具体的な研究テーマはまだ決めていないのですが、今はうつ病や精神疾患などの医療分野に興味があります。大学時代の実習で患者さんと接する機会があったのですが、明るい方や気さくに話しかけてくださる方が多かったことが印象に残っていて。どういった人がなりやすく、どのように対処すれば防げるのか、どんな治療が効果的かなど、様々な角度から掘り下げていければと考えています。
心理学では苦手な数字を扱うことや覚えなければいけないことが多く、大変だなと思うことも度々あります。ただ、大学時代の卒論の経験から数字の重要性も理解しているつもりですので、頑張らなければといつも自分を奮い立たせています。壁にぶつかることもありますが、先生方との距離感が近く、常に気にかけてくださっていることが心強いですね。相談もしやすく、いつも親身になってアドバイスをくださいます。少し落ち込んでいたときに「あなたらしい明るさを全面に出していけば大丈夫。」と励ましていただけたことがとても印象に残っていて、モチベーションになっています。また大学院では、これまで接する機会の少なかった社会人経験のある方々と一緒に学び、いろんな話を聞けることも刺激になります。
資格取得のための勉強と、知識を深める研究をしっかりと両立しながら、自分が本当に進みたい道を見つけたいと思います。そして、人の気持ちに寄り添える心理師になれたらと思います。