令和７年６月28日田園調布学園大学
　　　　　　
　本年6月19日、一部報道機関より「全盲の受験生に『点訳は費用かかる』　田園調布学園大学が不適切面接」という記事がWEB配信されました。
　この一部報道は、令和4年9月22日に実施した本学における入学者選抜の面接において、視覚障害を有する受験生に対し、志望動機についての話の流れの中で、面接者が質問事項以外に、情報提供・アドバイスとして発言したことによるものです。
　入学者選抜の当日、受験生の在籍盲学校から、面接における面接者の発言について連絡が入り、その後直ちに関係者への事実確認を行いました。その結果、本学は、入学者選抜における面接は受験生を評価するための機会であり、情報提供・アドバイスをしたことは不適切と判断し、盲学校の担当教諭と相談したうえで、同校を通じて謝罪をいたしました。
　この度WEB配信を行った一部報道機関に対しては、当該機関からの質問書を受けた段階で、本学はすべての質問に対し、保有している各種マニュアルや各種報告書類等に基づき、証明するに足る答えをまとめ、回答書として送付しました。しかしながら、配信内容には事実と異なる点や事実が的確に説明されていない点が多くあります。
　本学は、公正を期す入学者選抜において、創立以来一貫して障害の有無を理由に合否を判定することはいたしておらず、今後もアドミッション・ポリシー（入学者受入れの方針）に沿う姿勢・方針には変わりありません。
　福祉・保育・教育・心理の分野に特化した本学は、当該の事案発生後、直ちに改善措置を講じ、再発防止に取り組んできましたが、今後も“地域に根差した大学”として、多様な背景を持つ学生が安心して学べる環境づくりに努めるとともに、高等教育機関としての使命を果たし、社会に有為な人材を輩出するよう取り組んでまいる所存です。
　引き続き、本学の教育研究活動並びに社会連携活動に格別のご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。