学んだ知識と技術を実際の現場で実践する実習は、自分の適性を確認し将来について深く見つめ直すきっかけにもなります。田園調布学園大学では、事前・事後の指導も含めた実習教育に力を入れています。
実習は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家試験受験資格の指定科目です。学科・専攻により、ソーシャルワーク実習、精神保健福祉援助実習、介護実習などを実施します。現場の職員の指導を受けながら相談援助や介護にあたり、多様な援助のあり方を学習します。
現在のカリキュラムではソーシャルワーク実習は180時間[24日間として対応]ですが、社会福祉士養成課程におけるカリキュラムの改正により、2021年度入学生からソーシャルワーク実習の時間が増えて、実習教育がさらに充実することになります。
(今後、変更となる場合は改めてお知らせします。)
教育実習は教員免許状を取得するための必修科目です。教職課程を履修する学生が授業で得た知識などを実践の場で確認し、教諭として必要な知識・技能・態度の基礎を習得するために行います。学校・幼稚園現場を実際に体験することで、適性などを熟考する機会にもなります。
保育士資格を取得するには、保育所や福祉施設などでの実習で保育者の職務内容を体験し、実践力を養うことが求められます。現場の保育者の指導を受けながら保育・教育・養護を行い、保育者の援助のあり方について幅広い視点から具体的に学びます。
公認心理師の国家試験受験資格を得るためには、学部段階で80時間、大学院段階で450時間の実習を行う必要があります。健康・医療、福祉、教育、産業・労働、司法・犯罪(矯正)の中から複数領域の実習に取り組むことで、心理支援の実際を理解します。
実習での経験を貪欲に吸収。福祉の現場で感じた想いを将来の起業に生かしたい。
3年生の夏に、特別養護老人ホームや養護老人ホーム、地域包括支援センターを運営する高齢者複合型施設で実習を行いました。地域包括支援センターでは、見守り支援やサロン活動などを通して地域とつながることの大切さを学びました。また、施設に入所している方だけでなく、地域住民の方も集まる夏祭りも準備段階から経験しました。車イスの方も安全に楽しめるスペースを確保するなど、細やかな気配りの大切さや温かさを学べました。今後は社会福祉士の資格を取得し、現場での経験を積みながら、将来的には人々をつなぐ楽しいお祭りなどのイベントを企画・運営できる会社を立ち上げたいと考えています。
実際の現場を経験してみて、より「精神」という分野で働きたい想いを強くする。
精神科急性期治療病棟で14日間、地域生活支援センターで14日間の実習を経験しました。どちらの施設でも日常生活での困難さやコミュニケーションの大切さを学びました。そしてやはり現場は楽しかったです。精神疾患に対するイメージはさまざまですが、利用者さんとじっくり話すことで笑顔になってもらえた経験もできました。今後は、病気という壁があることで家が借りられないなど、生きづらさを抱える方の問題をともに分かち合える精神保健福祉士を目指したいと思います。
介護老人保健施設の実習で出会った高齢者の姿に感動し、夢と向き合う。
介護老人保健施設等で介護実習、障害者支援施設でソーシャルワーク実習を体験しました。支援方法は大学でも学びますが、実際の現場で行うものは、利用者それぞれに合った方法があり、個別ケアの大切さを実感しました。また何気ない会話の中にその人の本音が隠れていることを知り、コミュニケーションの大切さを改めて学びました。会話の中で「歩きたい」という一生懸命な気持ちを話してくださった高齢者の姿に感動し、この道で生きていく想いを強くしました。今後は介護福祉士と社会福祉士の資格をダブル取得し、よりよい支援ができるよう努めたいと思っています。
生徒たちと関われた幸せな日々。ともに授業をつくっていく醍醐味を感じながら。
実習では神奈川県内の養護学校で高等部3年生の個別授業(国・数)を担当。今までは障害のある方に対して、何かお手伝いをさせていただくというように考えていました。しかし、実際の教育現場では、生徒が将来生きていくうえで自立を目指すための指導を行っていくべきだということを強く実感しました。また自身の母校では、全員が介護福祉士の国家資格取得を目指す福祉科クラス(高3)でICTを使い、コミュニケーション技術の授業を行わせていただきました。夢だった採用試験合格を実現し、今後は一人の教員として日々成長していきたいと思います。
楽しくて中身の濃い5日間。子ども同士の想いを代弁する保育者の大変さと面白さ。
幼稚園実習を経験しました。観察実習が主ですが最終日には読み聞かせも行いました。保育者は子ども同士の気持ちがすれ違わないように間に入ってそれぞれの想いを代弁してあげることが大切だと知りました。また子どもたちには私の不安や焦りの気持ちが伝わってしまうので、笑顔の大切さも痛感しました。子どもが好きで、子どもの成長を間近で見守りたいという今の想いを大事に、将来は児童福祉施設で働きたいと考えています。ボランティアへ参加するうちに、さまざまな問題を抱えた子どもたちの力になれたらと考えるようになりました。
0歳児からの成長過程を見られる保育士を目指して実習に集中した日々。
2年生の時に自分の出身園で5日間の実習を経験しました。小さな頃はゆったり折り紙などをして過ごしていた記憶がありますが、先生になると忙しそうだなと感じました。楽しいふれあいの中で、子どもの気持ちを理解することの大切さを知りました。毎日、日誌をつけることでその日の対応を思い返し、反省する日々でした。0~5歳児の成長過程を見られる保育園での実習も経験し、将来的には保育園への就職を目指しています。母が保育士であること、また高校で子ども文化を学び、保育の道を志したのも、その選択の大きな要因です。