子どもと家族を支える地域のモデル園
川崎市初の幼保連携型認定こども園のモデル園として、2010年4月に開園しました。「小学校就学前の子どもに対する教育ならびに保育を一体的に行い、乳幼児の育ちにとって望ましい環境を整え、心身の発達を支えるとともに、保護者に対する子育ての支援を行うこと」を目的とした施設です。大学と緊密に連携を図り、常によりよい教育・保育のあり方を研究し、実践していくことが掲げられており、子ども未来学科と教育・研究の交流を充実させています。
みらいこども園で実際に子どもたちと関わることを想定して、大学での授業で、保育の場に参加する心構えを確認します。少人数グループでの演習に向けた綿密な事前打ち合わせです。
「保育体験」は1回90分。園児たちが自由に遊んでいる輪に加わって保育を体験します。担当する年齢は、1歳児以上の未就学児の中から、学生の希望に応じて決定します。
体験の後、大学に戻ってから、体験で感じたことや気づいたことを仲間と語り合い共有します。子どもたちと直に関わり、子どもたちの思いに触れ、また保育者の言葉を聞き、座学では得られない生の学びを発表し合います。
子ども未来学科の1年生の必修科目「子ども理解の理論と方法」では少人数に分かれて保育の実践学習を行います。「田園調布学園大学みらいこども園」の日常的な保育現場に参加して実際の現場を体験。その後、出会った子どもの姿を振り返り、参加したほかの学生たちと語り合います。リアルな子どもたちの生活や遊びを知り、保育の面白さや魅力を実感するきっかけとなります。
子どもたちに“先生”と認められたことが嬉しかった。
普段の生活で子どもと関わる機会が少ないので、1歳児クラスから5歳児クラスまでの子どもたちと実際にふれあえることは、大学での学びを生かすことのできる良いチャンスでした。〝お姉ちゃん先生〟と呼ばれ、「いっしょに遊ぼう」「こっち見て」と手を引っ張ってくれたことが、自分を先生と認めてくれたようでとても嬉しかったです。保育の現場では子どもの様子を見られる広い視野と同時に、保育者同士の連携が大切であることも学びました。今後もつながりを大切に、人に好かれる保育者を目指します。