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心理学科

2023.09.21

授業風景 - 心理学と古典芸能 -


1 年次配当の「心理学」の授業では,心理学の研究分野で明らかになってきた知見を説明しながら,心を考える科学的視点を学生に伝えたいと考えています。

今回は,伝統芸能と心理学について考えてくれた1年生の M. N.さんをご紹介します。

15 回の授業で学習したことと,面白いと思った講義内容について,意見をまとめてもらいました。

            担当    五島史子

15回の授業で学習したこと
 私は心理学を学ぶ前はクライアントさんとの面接を通してその方が抱えている悩みを解決するための方法を学ぶ学問だと思っていましたが、そういった特定の誰かだけではなく、だれにでも当てはまるような共通した心のはたらきを科学的にデータを用いて分析し、心と行動の関係性を導いていく学問だと理解しました。

面白いと思った講義について
 私が最もおもしろいと感じた内容は、集中力に関して取り扱った授業です。もともと集中力を高めるためにはどうしたら良いのか考えており、授業の中で集中することに関して働いているメカニズムを知ることができて、集中することについてより興味を持つことができました。
 私は古典芸能をしており、踊っている時は高い集中をしているのですが、それがフロー状態にあったのだと知り、自分にも当てはめて考えることができたので、とても面白かったです。   
 また、新しい発見もありました。ワーキングメモリというものがあり、その容量が大きい時ほど集中ができるという脳のメカニズムについて知ることができたことです。私は何かをする時に優先順位を間違えると、全く一つのことに集中できなくなります。それは、ワーキングメモリの容量が他のことに費やされていたからだと気づくことができました。したがって、何か課題があったときには気になることを終わらせてから、集中して取り組みたいと思います。加えて、集中力を持続させるために、集中する対象を変えたり、自然を見たりするなどして、何かをするときには、集中力が高いフロー状態に自分をもっていけるように気分転換をこまめに行っていきたいなと思いました。

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