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心理学科

大塚 秀実 准教授

 大学生は、可能性に開かれています。わかりやすい正解がない問いに取り組み、じっくりと考え、腑に落ちる答えはないのか、探すことも学びです。図書館にこもって納得いくまで書籍に向かい合うことも学びです。人との関わりの中で、傷つくこともあるし喜びを得ることもあると思います。そのすべてが、みなさんの財産になるはずです。
 もし、心理学という学問が、みなさんの好奇心を刺激したのなら、一緒に学びたいと思っています。心理学は広く、その全容を知ることも容易ではありません。私もまだ知らないことがたくさんあります。また、私が専門とする臨床心理学は、人のこころについての学問ですが、今よりももっとよい支援はないか、できることはないか、日々歩みを進めています。先人の知恵を借りて、そして小さいけれども地道に調べることを続けて、少しだけ納得したり理解したり落胆したりすることを繰り返しています。カウンセラーやセラピストという仕事は、そうした日々に支えられています。
 いまだわからないことがたくさんある心理学です。心理学は、疑問を持ち知りたいという欲求に常に開かれている学問です。失敗することのほうが多いかもしれません。でも、大学でこの魅力的な学問について学び、仲間とともに、もしくはひとり孤独に、楽しむも悲しむも、結構いいのではないかなと思っています。その瞬間を分かち合える人たちを、待っています。

主な担当科目

・世代間交流の心理学
・家族関係の形成と変化
・公認心理師総合演習ⅠⅡ

研究テーマ

・大学生のメンタルヘルス
・公認心理師養成に関するシステム
・高齢化社会における職業引退とその後生活

著書・論文

・「公認心理師養成像の検討に向けて近接領域から学ぶ - 臨床心理士・教員・看護師の資格養成教育の概観 -」(共著 2022年,帝京大学学生カウンセリング研究,10巻,9-18)
・「COVID-19による閉鎖環境が大学生の精神的健康に及ぼす影響」(共著 2022年,マクロ・カウンセリング研究,15巻,74-84)
・「研究のリサーチクエスチョンを立てるために必要なこと:好奇心の発動を問う」(単著 2020年,帝京大学心理学科紀要,24巻,25-32)